ほくほくした食感と素朴な甘さが美味しい、さつまいも。秋に入り旬を迎えるとより一層うま味が増して、焼き芋や天ぷらなど様々な食べ方で楽しめますよね。
今回は、そんなさつまいもの食べ頃について紹介します!購入後はいつ食べるのがベストなのか、食べ頃サインはどう見分けるのかなど、さつまいもを美味しく味わうためのポイントを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね◎
さつまいもはすぐに食べるべき?食べ頃はいつ?
さつまいもは、熟成させることでより甘みやうま味が増し、美味しくなるといわれています。そのため市場に出回っているさつまいもの多くは、収穫後2~3カ月ほどの貯蔵期間を経て出荷されています。
すでに貯蔵期間を経て店頭に並んでいるさつまいもですが、自宅で追熟することでさらに甘みが増します◎つまり、さつまいもは購入後すぐに食べず、追熟することでより美味しく味わうことができるんです!
追熟とは
追熟とは、まだ未熟な作物を一定期間寝かせることで、本来の甘みや柔らかさを引き出す方法のことです。さつまいもの場合、購入後1~2週間ほど寝かせることで実に含まれるでんぷんが糖化し、甘みが増します。
また、さつまいもは、追熟することで糖度が2倍以上になるといわれていて、追熟前のものと食べ比べると違いは歴然です。
追熟のポイントと注意点
購入したさつまいもを追熟させる際は、以下の手順で行いましょう!
- さつまいもを袋から出し、1本ずつ新聞紙で包みます
- 1をビニール袋に入れ、口をゆるく閉じます
- 2を冷蔵庫の野菜室に入れ、1~2週間ほど寝かせます
新聞紙で包むことで冷気を遮断し、腐敗の原因となる水分が付着するのを防ぐことができます。また、さつまいもは一度水洗いすると日持ちしないため、必ず洗う前に追熟させましょう。あとは1~2週間を目安に、食べ頃になるまで様子を見つつ保管します。
さつまいもの食べ頃サインは?
さつまいもを美味しく味わうためには、食べ頃サインを見極めることが大切です。特に自宅で追熟させる際は、一歩間違えると食べ頃を過ぎてしまい、最悪の場合腐らせてしまう可能性があります。
さつまいもの最も美味しいタイミングを見逃さないためにも、食べ頃サインの見分け方についてしっかりとおさえておきましょう!
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※2023年10月~2024年8月のデータ皮が濃く色づいている
さつまいもは、熟すと皮の色がだんだんと濃くなっていきます。収穫したてや購入してすぐのさつまいもは全体が薄いピンク色で、白っぽさが残っています。
しかし、熟成が進み食べ頃になると、鮮やかな紫色や紅色に染まります。また皮の一部だけでなく、全体が均一に色づいているのが食べ頃のサインです。追熟させる場合は、購入直後と比べて色味が濃く、均一に色づいていることを確認してから食べましょう。
先端から蜜が出ている
食べ頃を迎え、糖分をたっぷりと蓄えたさつまいもは蜜が出ます。さつまいもの蜜は先端の部分からしみ出すように出ているので、追熟させる際はその点もチェックしておくと良いでしょう。
また、品種や状態によっては、蜜が皮の外側までしみ出してこないこともあるため、一定期間寝かせたさつまいもは、先端部分を切って切り口から蜜が出るかどうか確認してみるのもおすすめです。
食べ頃を過ぎたさつまいもはどうしたらいい?
さつまいもを追熟させている最中、うっかり食べ頃サインを見逃してしまうこともあるでしょう。そんなときは、まずそのさつまいもが食べられる状態かどうか確認する必要があります。
ここでは、食べ頃を過ぎたさつまいもの特徴と、大量消費に役立つアレンジレシピを紹介するので、さつまいもの追熟に挑戦しようと思っている人はぜひチェックしてください◎
食べ頃を過ぎてしまったさつまいも
食べ頃を過ぎてしまったものの、まだ食べることができるさつまいもの特徴は、以下の通りです。
- 皮に黒くて固い汚れのようなものが付いている
- 切ったときの断面に斑点が浮き上がる
- 加熱すると実が黒っぽく変色する
さつまいもの皮に付着した黒い汚れのようなものは、蜜がしみ出して固まったものです。これは食べても問題ないので、そのまま調理してOKです。また、切ったとき断面に浮き上がる斑点は、実に含まれるヤラピンという成分が変色したもので、これも心配しなくて大丈夫です。
加熱したさつまいもの実が黒く変色するのは、アクであるクロロゲン酸が熱に反応して起こる現象です。食べても問題はありませんが、えぐみを感じることがあるため、不安なときは切ってから水に5~15分ほど浸けてアク抜きをしましょう。
食べ頃を過ぎたさつまいものアレンジレシピ
食べ頃を過ぎたさつまいもは、できるだけ早く食べきることが大切です。それ以上放っておくと腐ってしまうので、大量消費できるアレンジレシピを活用しましょう!
さつまいもは、おかずからスイーツまで様々なレシピに応用できる万能食材なので、食べ頃を過ぎてしまっても色んな調理法で効率よく消費することができます。
例えば、天ぷらや大学芋など油で揚げるレシピを活用すれば、色や食感の劣化も感じにくく美味しく食べられます。また、じゃがいもで人気のレシピ「チーズ芋もち」も、さつまいもで作ることで甘みが加わり、じゃがいもとは一味違った美味しさになりますよ。
こちらの記事では、さつまいもを使ったアレンジレシピを紹介しています。大人から子どもまで美味しく食べられるさつまいもレシピについて詳しく知りたい人は、ぜひあわせてチェックしてくださいね◎
まとめ
今回は、さつまいもの食べ頃について紹介しました。
さつまいもは購入後すぐに食べず、追熟して食べるのがおすすめです。追熟させることで糖度が増し、より甘く濃厚な味わいになります。また、食べ頃を過ぎてしまったさつまいもは、油で揚げたり他の食材と合わせて調理することで、最後まで美味しく食べられますよ。
旬のさつまいもをゲットした際は、ぜひ食べ頃になるまで追熟させ、さつまいも本来の甘みやうま味を味わってみてくださいね◎