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自宅で最高の収穫!サツマイモの種芋選びから植え方まで

自宅で最高の収穫!サツマイモの種芋選びから植え方まで

秋の味覚を代表する野菜で、素朴な甘みとほくほくした食感が特徴のさつまいも。貯蔵性に優れ、栽培管理も比較的楽なので、家庭菜園に向いています◎市販の苗から育てるのも一つの手段ですが、せっかくなら種芋から育ててみたいと思いませんか?
そこで今回は、種芋の選び方や育て方、保存方法など、美味しいさつまいもを種芋から育てるコツについて紹介します!家庭菜園で、より本格的なさつまいも栽培に挑戦してみたい人は、ぜひ参考にしてくださいね♪

はじめに: 自宅でサツマイモを育てる喜び

さつまいもは、おかずからスイーツまで幅広いレシピに活用することができ、食物繊維やビタミンCなどの栄養素も豊富◎家庭菜園で育てれば、毎日の食事に気軽に取り入れることができ、メニューの幅が広がるだけでなく、健康的な食生活を目指すことができます。

またさつまいもを自分で育て収穫する経験は、通常ではなかなか味わえない貴重なもの。自分だけでなく家族の食育にも繋がり、食べ物を育てることの大変さや喜びを肌で感じることができます。

特に種芋から育てるとなると、芽出しや苗づくりなどの工程が必要になり、市販の苗から育てるよりもずっと、「自らの手で育てている」という実感が湧きます。

適切な種芋の選び方

種芋となるさつまいもは、ホームセンターや園芸店などで購入することもできますが、すでに家庭菜園でさつまいもを育てている場合、前年に収穫した中から選抜し、利用することもできます。

ここではさつまいもの種芋の選び方について、品種ごとの特性や品質の観点で詳しく解説していきます!


品種と特性の理解

まずは、これからはじめてさつまいも栽培にチャレンジしたいという人向けに、店頭で選ぶさつまいもの種芋品種について解説します。さつまいもは品種によって味や食感が異なりますが、栽培方法にもそれぞれ特性があります。

品種 栽培の特性 味・食感
鳴門金時 立ち枯れ病とサツマイモネコブセンチュウに弱いが、安定して収穫でき貯蔵性にも優れている。 ほくほくとした食感で粉質が強く、甘みは素朴で上品。焼き芋や天ぷらにおすすめ。
紅あずま 全国で最も生産されている品種。黒斑病に弱く、貯蔵性はやや低い。 ほくほくとした食感の中に程よいしっとり感もある。甘みはやや強め。焼き芋におすすめ。
安納芋 皮色が赤系の「安納紅」と黄系の「安納コガネ」の2種類ある。基腐病の危険度が高く注意が必要。 ねっとりとした食感で、甘みが強い。蒸し芋やスイートポテトにおすすめ。
紅はるか 形状や大きさが揃いやすい。病害虫に強く、貯蔵性にも優れている。 ねっとりとした食感で、2カ月以上熟成させると甘みがぐっと増す。干し芋におすすめ。
シルクスイート 寒さに強く、北海道でも育つ品種。つる割れ病にやや弱いため定植時に消毒が必要。 しっとり滑らかな食感で、水分量と繊維が多い。焼き芋や蒸し芋におすすめ。

さつまいもは、品種ごとに注意すべき病害虫や貯蔵性の高さに違いがあります。栽培環境や用途によって、育てたい品種の種芋を選びましょう。

種芋の品質評価

種芋を選ぶ際は、品質にも注目しましょう!店頭で購入する場合は、整った紡錘形でツヤのある鮮やかな紅色、重さは200〜300gほどのものを選ぶのがおすすめです◎また自分で育てたさつまいもから種芋を選抜する場合は、以下のポイントに注意しながら選びます。

  • 5月中旬以降に植えたもの
  • 生育期間が4カ月程度で大きすぎないもの
  • 病害虫の発生が少ない畑で育ったもの
  • 傷がなく形や色ツヤのキレイなもの

さつまいも栽培では、選んだ種芋の品質がさつまいもの食味や形、収穫量にまで影響します。そのため種芋を選ぶ際は上記のポイントに注意しながら、より適したものを選抜しましょう◎

種芋の正しい保存方法

家庭菜園で収穫した中から選んだ種芋は、正しく保存しておくことで次の年に安心して利用することができます。さつまいもの種芋を保存する際は、8個程度をコンテナボックスなどに入れて管理すると、温度や湿度を適切に保ちやすくおすすめです◎種芋を保存する際の手順は、以下を参考にしてください。

  1. 土が付いたままの種芋を天日干しで乾燥させます
  2. コンテナボックスに畑の土ともみ殻を混ぜたものを入れます
  3. その上に種芋を4つほど並べて上から土を被せます
  4. 種芋が見えなくなったら、さらに上から残りの種芋を乗せます
  5. 全体が見えなくなるまで土を被せます
  6. コンテナボックスのフタに数カ所穴を開け、最後に閉じれば完成です

種芋は新聞紙に包んで保存することもできますが、土の中に入れておくことで適度に保湿され、翌年の芽が出やすくなるといわれています。またコンテナボックスのフタに穴を開けておくと通気性が良く、より自然に近い環境で保存することができますよ。

種芋の準備と植え方

さつまいもを種芋は、そのまま植えて育てるのではなく、芽出しをして育てた苗を植え付ける必要があります。さつまいもの芽出しや植え付けにはそれぞれコツがあり、実践する前におさえておくことでぐっと成功率がアップしますよ◎

ここでは、芽出しと植え付けの手順やコツについて詳しく解説するので、初心者の人は特に要チェックです!

種芋の芽出し法

さつまいもの種の芽出しは、以下の手順で行います。

  1. 種芋を50℃のお湯に40分ほど浸します
  2. 園芸用土を入れた鉢に種芋を入れ、上から土を被せます
  3. 気温が30℃前後ある温かい場所に置きます
  4. 温度が低い場合はホットマットや電気あんかで保温します

さつまいもは気温30℃、湿度80%の高温多湿の環境に置くと発芽しやすくなります。鉢に植えた後は、できるだけ温度が下がらないよう、温かい場所で管理するか、適宜保温してください。また土が乾いてきたら霧吹きで濡らす程度に水を与え、土の保湿も忘れず行いましょう◎

この状態で1週間ほどすると発芽し、さらに1カ月が経つ頃には15cmくらいの長さまでつるが伸びてきます。ここまで成長すれば、いよいよ苗の植え付け時期です。

種芋の植え方とポイント

成長したつるを切り、植え付け用の苗を作ります。切り苗の作り方は、以下を参考にしてください。

  1. 15cmほどの長さでツルを切り取ります
  2. 30分〜1時間、そのまま暖かい室内に放置します
  3. 葉が少し萎れたら、乾いた茎の先端を斜めに切ります
  4. コップや花瓶に茎が浸かるくらいの水を入れ、そこに挿します
  5. 2〜3日ほどたち発根した部分が5mmほどの長さになったら完成です

種芋から育てた苗が発根したら、畑やプランターなどに植え付けていきましょう。苗を植え付ける際は、深植えにならないよう注意し、3〜4節が土に埋まるくらいを目安にしましょう。

まとめ: 自宅で最高の収穫を

今回は、さつまいもの種芋について、選び方や育て方の手順について紹介しました!
さつまいもを種芋から育てる際は、店頭で種芋を購入するか、前年に収穫したさつまいもの中から選抜して利用しましょう。芽が出やすくするため保存状態に注意し、できるだけ自然に近い環境に置くのがおすすめです◎

種芋から育てることで節約にもなりますし、芽出しや苗作りなどより本格的な作業を通して、さつまいも栽培の楽しさもアップしますよ。家庭菜園でさつまいもを育てる際は、ぜひ種芋からの栽培に挑戦してみてくださいね♪