素朴でどこか懐かしい甘さが特徴のさつまいも。そんなさつまいもの甘さを最大限に引き出すには、熟成させるのがおすすめです！
今回は、自宅で実践できるさつまいもの熟成方法について紹介します。新鮮なさつまいもは熟成させることで甘みや柔らかさが増し、一歩先の美味しさを引き出すことができますよ。さつまいもをより美味しく味わいたい人は、ぜひ参考にしてくださいね◎
さつまいも熟成の基本知識
スーパーや八百屋さんで購入したさつまいもが、あまり甘くなかったり少し渋みを感じた経験はありませんか？これはさつまいもが十分に熟す前の状態で、本来の美味しさが引き出されていないことが原因として考えられます。
さつまいもは収穫後も「追熟」する野菜なので、新鮮なものより熟成させた方が、より甘く美味しくなるんです！熟成させたさつまいもの糖度は、新鮮なものと比較して2倍ほどにもなるといわれ、その違いは歴然です。
熟成させることでさつまいもの甘みが増すのは、さつまいもに含まれるデンプンが糖化するから。糖化したデンプンにはコクが生まれ、より濃厚でまったりとした甘さを感じさせてくれます。
家庭でできるさつまいも熟成の方法
ここからは、さつまいもの熟成に必要な条件や手順について紹介します。
さつまいもを上手に熟成させるには、温度や湿度などを適切に保つ必要があります。ほかにも注意すべきポイントがいくつかあるので、具体的な手順と合わせてチェックしていきましょう！
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※2023年10月～2024年8月のデータ
熟成に必要な条件
さつまいもを熟成させるのに適した温度は、13〜14℃といわれています。さつまいもは寒さに弱いため、13℃を下回る涼しい気温の中では上手く熟成できません。またさつまいもは乾燥を嫌い、多湿を好むため、湿度は85〜90%を維持しましょう。
このように温かく多湿な環境で熟成させることで、さつまいもに含まれるデンプンが糖化し、より甘くてコクのある味わいへと仕上がります。
さつまいもの熟成に必要な期間は、家庭菜園などで穫れた新鮮なもので1〜2カ月程度、スーパーや八百屋さんなどで購入したもので2週間程度が目安となります。
実践！さつまいも熟成の手順
さつまいもを熟成させるときは、以下の手順で行いましょう！
- 皮の色が鮮やかで、傷のないさつまいもを用意します
- 土がつたまま洗わずに、新聞紙で包みます
- 13〜14℃の場所に置き、2週間～1カ月ほど保管します
さつまいもの熟成には、温度と湿度の管理が重要です。特に温度は重要なので、管理しやすい場所を選んで保管してくださいね。また空気が乾燥している場合は、ビニール袋で包み、口をゆるく閉じておくと良いでしょう。ただしビニールは中に湿気がこもりすぎてしまい、さつまいもが傷む原因にもなるため十分注意してくださいね。
さつまいも熟成の見分け方
自宅で熟成させたさつまいもの食べ頃を見分けるには、2つのポイントがあります。まず1つ目は、熟成前と比べて皮の色が濃く鮮やかになっていること。熟成させる前は、ピンク色で白っぽさが残っていたさつまいもが、全体的に濃い紅色に色づいていれば食べ頃です◎
そして2つ目は、さつまいもの先端から蜜が出ていること。熟成が進み、糖分をたっぷりと蓄えたさつまいもは先端から蜜が出ます。ただし品種や状態によっては、蜜が皮の外側までしみ出してこないこともあるため、一定期間寝かせたさつまいもは、先端部分を切って切り口から蜜が出るかどうか確認してみてください。
熟成さつまいもでの料理のアイデア
熟成させたさつまいもを料理に活用する際は、じっくりと加熱することを心がけましょう。そうすることで、全体にまんべんなく熱が加わり、熟して柔らかくなったさつまいもの食感を存分に堪能することができます◎
おすすめはさつまいもご飯で、出汁と醤油、みりん、酒のみのシンプルな味付けで十分美味しくなりますよ。甘くほっくりと炊き上がったさつまいもは、お米と相性バツグンです！
また熟して甘みの増したさつまいもは、スイートポテトや大学芋などのおやつレシピに活用するのもおすすめです。さつまいも本来の素朴でコクのある甘みは、子どもから大人まで楽しめるスイーツに仕上がりますよ。
まとめ｜さつまいもの熟成に挑戦してみよう
今回は、さつまいもの熟成について紹介しました。
さつまいもは追熟する野菜で、収穫したてや購入直後より、熟成させた方が美味しく食べられます。熟成させることで、さつまいもに含まれるデンプンが糖化し、コクと甘みを最大限に引き出します。
熟成させたさつまいもは、おかずからスイーツまで幅広いレシピに活用でき、料理のクオリティをアップさせてくれますよ。旬のさつまいもをより美味しく食べるなら、ぜひ自宅での熟成に挑戦してみてくださいね◎
