秋の味覚の代表格、さつまいも。秋から冬にかけて旬を迎え、ほくほくとした食感と素朴な甘みが楽しめます。
今回は、そんなさつまいもの保存方法について紹介します!旬の美味しいさつまいもをゲットしたなら、その美味しさをできるだけ長くキープさせたいですよね。さつまいもを保存するときのコツや期間について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね♪
さつまいもの保存期間の目安は2週間から1カ月
スーパーなどで販売されているさつまいもは、土がついた状態であればおよそ2週間から1カ月ほど日持ちします。
またさつまいもは追熟する野菜なので、保存している間に熟成が進み、甘みや旨みが増すともいわれています。さつまいもをより美味しく味わいたい人は購入後すぐに食べず、あえて1週間から2週間ほど置くと良いでしょう◎
ただし、すでに洗われているものやカットされているものは、あまり日持ちしないので早めに食べきるようにしてください。
さつまいもの美味しさを日持ちさせるには?
さつまいもは比較的日持ちする野菜で、追熟させることもできますが、適当に保存しておくと品質を劣化させてしまうおそれがあります。
さつまいもを美味しく長持ちさせるためには、ポイントをおさえて正しく保存することが大切です◎ではさつまいもを保存するときのポイントについて、具体的に見ていきましょう!
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※2023年10月~2024年8月のデータ基本的に常温で保存する
さつまいもは、基本的に常温で保存するのがおすすめです!さつまいもは寒さと乾燥に弱い性質のため、冷蔵庫で保存すると劣化が早まります。またさつまいもの保存に適した温度は10~15℃といわれているため、冬場は暖房があたらない場所に置きましょう。
ただし、さつまいもは気温が20℃を超えると実から発芽してしまうことがあるため、夏の暑い時期には冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
水分がつかないよう注意する
さつまいもは湿気に弱く、水分が付着すると腐敗の原因となってしまいます。そのため保存する際は水洗いせず、土がついたままの状態で保管しましょう。万が一、何かの拍子に水分が付着してしまった場合、天日干しをしてしっかりと乾かしてから保存してください。
また保管場所によっては、結露や湿気による水分が付着してしまう可能性があるため、十分注意しましょう。
できるだけ空気を遮断する
さつまいもを保存する際、できるだけ空気に触れさせないことも重要なポイントです。さつまいもは空気に触れると腐りやすくなってしまうため、常温の場合も冷蔵の場合も、新聞紙などで包み空気を遮断しましょう。
さらに新聞紙で包んだ上から、ビニール袋やポリ袋に入れて保存しておくと、水分の付着も防げてより安心ですよ◎
冷蔵保存の目安とコツ
さつまいもを冷蔵保存する際は、必ず野菜室で保存しましょう!先ほど紹介したようにさつまいもは寒さに弱く、冷蔵庫の冷気はさつまいもにとって強すぎるためです。
野菜室は冷蔵庫より冷気が緩やかで、さつまいもの保存に向いていますが、それでもやや寒いので、新聞紙を2重にして包み、できるだけ冷気に触れないようにするのがポイントです。このやり方で、目安として1週間から2週間程度日持ちします◎
冷凍保存の目安とコツ
さつまいもは、冷凍保存も可能です。冷凍する際は、一度水洗いをして食べやすい大きさにカットし、10分ほど水にさらしてアク抜きします。その後、水気をよく拭き取ってからさつまいもどうしが重ならないよう、ポリ袋に入れて保管します。
実の変色を極力防ぎたい場合は、アク抜きした後電子レンジで加熱するか、茹でて火入れしておくと良いでしょう◎冷凍保存の場合、1カ月を目安に食べきるようにしましょう。
剥いた/カットしたさつまいもの日持ちは?
一度皮を剥いたりカットしたさつまいもは、日持ちし辛く、常温で置いておくと腐ってしまう可能性があります。すぐに食べられる場合は野菜室、しばらく食べられそうにない場合は、冷凍庫で保存するようにしましょう。
野菜室で保存する場合は、水気を拭き取って切り口をラップで包み、翌日中を目安に食べきりましょう。冷凍保存する場合は先ほどと同じ手順で保存し、1カ月以内には食べきるようにしてください。
こんなさつまいもは早めに食べる or 大量消費レシピを活用!
さつまいもを保存している最中、うっかり食べ頃を過ぎてしまうこともありますよね。食べ頃を過ぎたさつまいもは、放っておくとあっという間に腐ってしまうので、できるだけ早く食べきる必要があります。
ここでは、食べ頃を過ぎてしまったさつまいもの特徴について紹介します。せっかくのさつまいもを無駄にしないためにも、まずはそのさつまいもがまだ食べられる状態かどうかを見極めましょう!
皮の表面に黒い汚れのようなものが付いている
さつまいもの皮に付着した黒い汚れのようなものは、蜜がしみ出して固まったものです。購入後、1~2週間ほど置いて熟成したさつまいもの実には蜜が蓄えられ、さらに時間が経つと皮の外側にしみ出してくることがあります。
しみ出した蜜は空気に触れると黒く変色しますが、食べるときに洗い流せば、実は変わらず食べることができます◎ただし蜜が皮の外にしみ出しているのは、かなり熟成が進んでいる証拠でもあるため、できるだけ早く食べた方が良いでしょう。
切ったときの断面に黒や緑の斑点が浮き出る
さつまいもを切ったとき断面に浮き上がる斑点は、実に含まれるヤラピンという成分が変色したもので、食べても健康に問題はありません。ただし断面全体が黒ずんでいたり、嫌な臭いがする場合は食べるのを控えましょう。
またさつまいもを冷蔵保存していて斑点の色が黒っぽい場合、低温障害を起こしている可能性があります。この場合も食べることはできますが、放っておくと傷んでしまうため、できるだけ早く食べきりましょう。
加熱したとき実の部分が黒っぽく変色する
加熱したさつまいもの実が黒く変色するのは、アクであるクロロゲン酸が熱に反応して起こる現象です。さつまいものアクは少量なら食べても健康に害はありませんが、えぐみを感じやすいため、切ってから水に5~15分ほど浸けてアク抜きするとより安心です。
一度カットして変色してしまったさつまいもは日持ちしないため、その日中に調理するか、冷凍保存を検討しましょう。ただし変色した実の色は、冷凍保存しても元に戻ることはありません。
大量消費レシピを活用しよう
食べ頃を過ぎてしまったさつまいもは、とにかく早めに食べきることが大切!腐らせてしまう前に、美味しく大量消費できるアレンジレシピを活用しましょう。
食べ頃を過ぎたさつまいもは、見た目や食感が変化しやすく、焼き芋や蒸し芋などシンプルな調理法だと気になってしまうかもしれません。
そのため食べ頃を過ぎたさつまいもは、他の食材と合わせて調理、または高温の油で揚げるのがおすすめです。みそ汁などの汁物に加えれば、実がしっかりと煮込まれて美味しく食べられますし、天ぷらにすれば衣のサクサク感が合わさり、食感の変化も気にならなくなりますよ◎
まとめ
今回は、さつまいもの保存方法について紹介しました!
さつまいもは、暑い夏の時期以外は、基本的に常温で保存するのがおすすめ。また保存する際はできるだけ水分や空気に触れないよう、新聞紙でしっかりと包むのがポイントです。
さつまいもは保存している間に追熟するので、上手に保存すればより甘く美味しいさつまいもになりますよ◎旬のさつまいもをゲットした際は、保存方法や期間の目安をおさえて、長く美味しく楽しめるよう工夫してみてくださいね♪