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おいしい焼き芋の作り方!さつまいもが甘くなる仕組みと方法を徹底解説

おいしい焼き芋の作り方!さつまいもが甘くなる仕組みと方法を徹底解説

焼き芋は秋冬の定番のおやつですが、自分で作るとなかなか甘くならないと感じたことはありませんか? 実は、焼き芋を甘くするには、調理の過程で様々なポイントがあります。それをおさえておくだけで、あなたの焼き芋を何倍も甘く美味しくすることができますよ◎

そこで今回は、焼き芋が甘くなるメカニズムや、調理のポイントについて紹介します!さつまいもの品種や栄養素に触れながら、焼き芋を甘くするための秘訣を徹底的に解説するので、自宅で最高に美味しい焼き芋を堪能したい人はぜひチェックしてくださいね!

焼き芋が甘くなるメカニズム

焼き芋を甘くするために必要なプロセスが「糖化」です。糖化とは、さつまいもに含まれるデンプンが、酵素によって麦芽糖に変化すること。また糖化を促進させるための「糊化」、麦芽糖の濃度を高めるための「濃縮」も、糖化と並び重要なポイントです。

糊化、糖化、濃縮それぞれのメカニズムは以下の通りです。

現象 メカニズム
糊化 加熱することによりデンプンがのり状になること。おおむね75℃以上になると糊化し、糊化すると酵素が働きやすくなる。
糖化 β-アミラーゼという酵素の働きで糊化したデンプンを麦芽糖という糖に変化させること。β-アミラーゼはおおむね30~70℃で活性化するが、高温下では働かなくなるため加熱しすぎに注意が必要。
濃縮 加熱により芋の水分を飛ばし、麦芽糖の濃度を高めること。うまく濃縮できると、水分に溶け出た麦芽糖が糸を引く飴状になる。濃縮まで水分を残すために、アルミホイルで包む。

これらの現象が起こることで、焼き芋の甘みは最大限に引き出されます。調理時の温度管理や水分量を意識すると発生しやすくなり、焼き芋を甘く美味しく作ることができますよ◎

焼き芋を冷やすメリット

甘くて美味しい焼き芋は、なんとなく太るイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?しかし、さつまいもには美容や健康に役立つ栄養素が豊富に含まれていて、それらを余すことなく食べられる焼き芋は、とても体に良い食べ物なんです◎

さつまいもに含まれる栄養素の一つ、「レジスタントスターチ」はデンプンの一種で、食物繊維と似た働きで腸内環境を整える効果が期待できます。またレジスタントスターチは、一度加熱した後に冷やすことで増加するため、冷やし焼き芋にして食べるとより効果的ですよ。

焼き芋は冷やすことでより甘みが凝縮され、ひんやりと冷たい口当たりは夏のおやつとしてピッタリです!

さつまいもの選び方

焼き芋の味わいや食感は、さつまいもの品種によって大きく異なります。例えば、蜜たっぷりのねっとりとした食感で、濃厚な甘さを求めるなら「紅はるか」や「シルクスイート」、「安納芋」などがおすすめです!

またほくほくとした食感で、素朴な甘さが好みな人には「なると金時」をおすすめします。中でも原産地である徳島県のなると金時は、瀬戸内海に面した温暖な気候と豊かな潮風を受けて育ち、上品な甘みと栗のようにほくほくとした食感をより一層感じられますよ◎

甘くて美味しい焼き芋の作り方

自宅で甘くて美味しい焼き芋を作るなら、オーブンで調理するのがおすすめです!オーブンなら温度や時間の設定を細かく調整でき、アルミホイルにも対応しているため糊化、糖化、濃縮のポイントをおさえた調理を実践しやすいです◎オーブンを使った焼き芋の作り方は、以下を参考にしてください。

  1. さつまいもを水洗いし、1つ1つアルミホイルで包みます
  2. 予熱なしで160℃のオーブンで30分焼きます
  3. 30分経ったら柔らかさを確認し、どこか一部でも柔らかければ加熱を止めます
  4. 固いままの場合はそのさつまいもだけ10分ほど追加で加熱し、様子を見ます
  5. 全てのさつまいもの柔らかさが均一になったら、オーブンに戻し90分置きます
  6. 90分経ったら、再度予熱せずに160℃のオーブンで30~60分ほど焼きます
  7. 30分を目処にトングでひっくり返し、好みの柔らかさになったら完成です

焼き芋を使ったアレンジレシピ

焼き芋は、さつまいも本来の甘さと食感を味わえる調理法ですが、さらに一手間加えて、アレンジレシピに活用することもできます!さつまいもが手元にたくさんあるときや、焼き芋を作りすぎてしまったとき、ぜひ試してみてください◎

焼き芋スイートポテト

さつまいもスイーツとして定番の「スイートポテト」。焼き芋を使うことで、よりほくほくとした食感で美味しく仕上がりますよ◎

材料

  • 焼き芋 1本
  • バター 30g
  • 砂糖 大さじ1
  • はちみつ 大さじ1
  • 牛乳 50〜100cc
  • 卵黄 1/4個分

作り方

  1. 焼き芋を縦半分、横3等分に切ります
  2. 皮を取って端を切り落とし、小さくカットします
  3. ボウルに入れて潰し、バター、砂糖、はちみつ、牛乳を加えます
  4. 3をラップの上で船型に成型します(3~4つ分)
  5. 4をアルミ箔の上に乗せてラップを外し、溶いた卵黄を刷毛で塗ります
  6. オーブントースターで5分程焼いて、焼き目がついたら完成です

焼き芋とおからの蒸しパン

ダイエット中におすすめの「焼き芋とおからの蒸しパン」。食物繊維たっぷりで、おからのタンパク質も摂れるためダイエットや健康を意識する人のおやつとしてピッタリですよ◎

材料

  • 焼き芋 150g
  • おからパウダー 10g
  • 卵 1個
  • 牛乳 15g
  • 水 20g
  • パルスイート 1g
  • ベーキングパウダー 1g
  • オリーブオイル 1滴

作り方

  1. 焼き芋とおからパウダー以外を、耐熱カップに入れてよく混ぜます
  2. 1におからパウダーを入れ、ダマがなくなるまでまで混ぜます
  3. 焼き芋100gほどを角切りにして、2の中で軽く混ぜ合わせます
  4. 残りの焼き芋を上に乗せて、500Wで3分半温めたら完成です

離乳食にも!焼き芋のポタージュスープ

離乳食初期から食べられる「焼き芋のポタージュスープ」。毎日の家事や子育てで忙しいお母さんでも手軽に作れる、離乳食レシピです◎

材料

  • 焼き芋 50g
  • 育児用ミルク(または牛乳) 100cc

作り方

  1. 鍋に皮をむいた焼き芋、水100ccを入れ中火にかけます
  2. 温まったら粉ミルクを入れて弱火にします
  3. 沸騰しないよう注意しながら粉ミルクを溶かします
  4. 全体がよく混ざったら、茶こしに通して完成です

まとめ

今回は、焼き芋を甘くするメカニズムや調理のポイントについて紹介しました。焼き芋を甘くするには、さつまいもに含まれるデンプンを糖化させる必要があります。それには温度管理が重要で、最初に強く加熱した後、いったん休ませ、最後にもう一度加熱するという流れを忘れずに◎焼き芋を甘くするポイントをおさえて、自宅で甘く美味しい焼き芋をめいっぱい楽しみましょう!

JA里浦では、産地自慢のなると金時を旬の時期に合わせてお届けしています。瀬戸内海から吹く豊かな潮風を浴びて育った徳島県産のなると金時は、ミネラルを豊富に含み、甘みと旨みがたっぷり詰まっています。焼き芋にするとほくほくとした食感が楽しめ、体も心も温まりますよ◎気になる人は、ぜひJA里浦の公式サイトをチェックしてくださいね!