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焼き芋の秘められた力:食物繊維豊富で便秘解消への一歩

焼き芋の秘められた力:食物繊維豊富で便秘解消への一歩
鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

寒い季節に食べたくなる焼き芋は、美味しいだけでなく、食物繊維を豊富に含む食べ物。美容や健康を意識する人にとって、焼き芋を食事に取り入れることでどんな効果が得られるのか、気になるところですよね。

そこで今回は、焼き芋の食物繊維の含有量と、その効果について詳しく解説します。焼き芋に含まれるその他の栄養素や、おすすめの食べ方も紹介するので、焼き芋を美味しく食べながら健康を目指したい人はぜひ参考にしてくださいね♪

はじめに:食物繊維とは何か

食物繊維とは、消化吸収されずに大腸まで届き、お腹の調子を整えてくれる栄養素です。便の排出を促すため便秘解消に役立ち、整腸効果が期待できます。

また体内でコレステロールから作られる胆汁酸を便として体の外へと排出し、血中コレステロール値を下げる働きもあります。さらに食後の血糖値の急激な上昇を抑え、体脂肪が蓄積されるのを防ぐ効果もあるため、ダイエットや生活習慣病の予防にも役立ちます。

このように食物繊維は、健康を保つために欠かせない重要な栄養素で、積極的に摂取することで体に嬉しい様々な効果が期待できます◎


焼き芋の栄養成分

ここからは、食物繊維をはじめとする、焼き芋の豊富な栄養素について見ていきましょう!

焼き芋には一体どれくらい食物繊維が含まれているのか、その他の栄養素とその効能はどのようなものなのか、詳しく解説します。焼き芋の栄養素について正しい知識を身に付けて置くことで、日々の食生活により取り入れやすくなりますよ◎


焼き芋の食物繊維含有量

焼き芋の食物繊維の含有量は、100gあたり3.5gです。さつまいもに含まれる食物繊維は加熱することで増加し、中でも焼き芋は食物繊維の含有量が多い調理法です。

さつまいも1本の大きさは200~300gほどなので、例えば朝食として焼き芋を1本分食べたとすると、7.0~10.5gの食物繊維を摂取することができます◎

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によれば、1日に摂取する食物繊維の目標は18〜64歳女性で18g以上、同じく男性で21g以上となっており、焼き芋を1本食べることで、1日に必要な食物繊維のうち3分の1から2分の1を補える計算となります。

焼き芋の他の栄養成分

焼き芋には、食物繊維以外にも様々な栄養素が含まれています。中でも肌の調子を整えるのに役立つビタミンCや、塩分を排出する作用からむくみを解消が期待できるカリウムなど、美容を意識する女性にとって嬉しい栄養素が豊富です◎

また焼き芋は人の体のエネルギーとなる糖質も豊富に含んでいます。効率よくエネルギーを補給したい朝食や、筋トレ前の補食(ほしょく)などにもおすすめですよ。

焼き芋以外に、食物繊維が豊富な食べ物

さつまいも以外にも、食物繊維を豊富に含む食べ物はたくさんあります。同じ野菜の中でも、特に食物繊維が豊富とされている品目と含有量を一覧でチェックしてみましょう!

食物繊維総量
さつまいも(焼き) 3.5g
ほうれん草(茹で) 3.6g
ごぼう(茹で) 6.1g
レタス(生) 1.1g
キャベツ(生) 1.8g

一般的に食物繊維たっぷりなイメージのあるレタスやキャベツは、意外にも焼き芋より含有量が少なく、逆にほうれん草やごぼうは茹でると焼き芋より含有量が多いという結果に。

ただ、ほうれん草やごぼうを食事に取り入れる場合、しっかりと調理する必要があり手間もかかります。しかし焼き芋は、家庭にある調理器具で簡単に調理することでき、味わいも甘く、おやつ代わりとして手軽に取り入れやすいですよね。腹持ちが良く、ダイエットにもピッタリな焼き芋は、不足しがちな食物繊維を効率よく摂取できる食べ物です◎

焼き芋を取り入れた食生活

ここからは、焼き芋を食生活に取り入れるメリットや、おすすめの食べ方について紹介します!

食物繊維をはじめ、体に良い栄養素を豊富に含む焼き芋は、日々の食生活に上手く取り入れることで様々な健康効果が期待できますよ◎


焼き芋を取り入れることのメリット

食物繊維豊富な焼き芋を日々の食生活に取り入れることで、整腸効果が期待できます。特に便秘に悩んでいる人は、積極的に焼き芋を食べることで自然なお通じを取り戻すことができるかもしれません◎

その他、焼き芋にはビタミンCやカリウムなど、美容や健康に効果的な栄養素がたっぷり!肌のハリや塩分の摂り過ぎが気になるという人は、朝食やおやつに焼き芋を取り入れてみてはいかがでしょうか。

焼き芋の美味しい食べ方・レシピ

焼き芋の健康効果をより高めたいなら、冷やし焼き芋にして食べるのがおすすめです!さつまいもに含まれるデンプンの一種「レジスタントスターチ」は、食物繊維と似た働きでお腹の調子を整えてくれます。レジスタントスターチは、一度加熱してから冷やすことで増加するため、焼き芋を作った後さらに冷蔵庫などで冷やして食べるとより効果的ですよ◎

素朴な甘さとホクホクとした食感が特徴の焼き芋は、他の食材との相性もバツグンです。食べやすくカットしてサラダに加えたり、マッシュ状にして牛乳や豆乳と合わせてポタージュスープにアレンジすると、栄養をさらに補えて美味しく食べることができますよ!

まとめ

今回は、焼き芋に含まれる食物繊維の効能や、効果的な摂り方について紹介しました!

焼き芋には100gあたり3.5gの食物繊維が含まれ、1本食べることで1日に必要な食物繊維のうち3分の1から2分の1を補うことができます◎また食物繊維以外にも、ビタミンCやカリウムなどの栄養素も豊富に含まれているため、積極的に食べることで様々な健康効果が期待できますよ。

甘くて美味しい焼き芋を上手に取り入れて、美しく健康的な体を手に入れましょう♪ 

参考文献

鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。