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「回復食にさつまいも」- ファスティングからのスムーズな移行と美味しいレシピ

「回復食にさつまいも」- ファスティングからのスムーズな移行と美味しいレシピ
鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

ダイエット中に取り入れる人も多い、ファスティング。一時的に食事を絶ち、摂取カロリーを抑えることで体をリセットさせるダイエット法で、プチ断食とも呼ばれています。しかしファスティング後、体がはじめて受け入れる食べ物は慎重に選ばなくてはいけません。

そこで今回は、ファスティング後の回復食にピッタリなさつまいもの、効能や食べ方について解説します!回復食として安心して食べられるさつまいもレシピも合わせて紹介するので、はじめてのファスティングを成功させたい人はぜひ参考にしてくださいね♪

ファスティングと回復食の重要性

まずはファスティングと回復食の基礎知識について確認しておきましょう!

ダイエットの一環として、ファスティングを取り入れる人も少なくないと思いますが、やり方を間違えると体調を崩したりリバウンドに繋がってしまったりするうこともあります。正しい知識を身に付けて、ファスティングにおける回復食の重要性についての理解を深めましょう。


ファスティングの概要と目的

ファスティングとは、一定期間食事を絶ち、乱れた食生活によって疲れた内臓を休ませて、体を正常なリズムに戻すダイエット法のことです。近頃は若い女性を中心に注目を集めており、半日から数日かけて食事を絶つ「プチ断食」として取り入れる人が増えています。

ファスティングを行うことで、体重の減少が期待でき、腸内環境が整いやすくなるといわれています。特に日頃から過食や栄養バランスの偏った食生活を送っている人にとって、ファスティングは効果が期待できるダイエット法といえるでしょう。

回復食の役割と選び方

ファスティングを行うにあたって注意すべきことは、水分摂取や運動量などいくつかありますが、最も重要なのが回復食です。回復食とは、断食を終えて通常の食生活に戻すまでの期間、口にする食事のことを指し、この回復食で何を摂るかがファスティングの効果に大きく影響します。

断食明けは食べたものを吸収しやすい状態となっているため、回復食として適したものを摂らなければ体調を崩したり、リバウンドしたりしてしまう恐れがあります。また、休んでいた胃腸に負担をかけないようなものから始めることも重要です。

回復食に取り入れる食材は「まごわやさしい」を意識して選ぶことが推奨されています。まごわやさしいとは、食材の頭文字を取ったもので、それぞれ「ま(豆類)」「ご(ごま)」「わ(わかめ・海藻類)」「や(野菜)」「さ(魚)」「し(しいたけ・きのこ類)」「い(いも)」を指します。

回復食としてのさつまいもの魅力

さつまいもには食物繊維が豊富に含まれており、お腹の調子を整える効果が期待できます。さらにさつまいもに含まれるデンプンの一種「レジスタントスターチ」は、食物繊維と似た働きで大腸まで届き、腸内環境を改善してくれます。

負担のかかりやすい断食後のお腹に優しく、さらに腸内環境の改善も期待できるさつまいもは、回復食にピッタリです◎

またさつまいもの主成分は、体のエネルギーとなる炭水化物です。ファスティング中は食事によるエネルギーの吸収を抑え、体脂肪や筋肉をエネルギーに変えて活動しています。そのため回復食は、食べ物からエネルギーを摂取することに体を慣らすための食事である必要があります。炭水化物を豊富に含み、効率よくエネルギー補給ができるさつまいもは、回復食に適した食材であるといえますね。


ファスティング後のさつまいもの食べ方とレシピ

ここからは、ファスティング後にピッタリなさつまいもの食べ方について紹介します。さつまいもは優しい味わいで様々なレシピに活用できますが、断食明けに食べるなら、調理法に注意する必要があります。

エネルギーが不足しているファスティング直後でも調理しやすい、さつまいものおすすめレシピも紹介するので、ぜひ活用してくださいね◎

さつまいもの最適な食べ方

ファスティング後にさつまいもを食べる際は、皮ごと蒸して食べるのがおすすめです!さつまいものデンプンは蒸すことで糖に変わり、甘く美味しく食べられます。またさつまいもは皮にも食物繊維が豊富に含まれているため、皮ごと食べればより効率よく摂取できますよ。

1食で食べるさつまいもの量は150gほどを目安とし、蒸した後冷ましてから食べると良いでしょう。先ほど紹介したレジスタントスターチは、一度加熱してから冷やすことで増加するため、あつあつのまま食べるより冷まして食べる方が、より整腸作用が高まります◎

ただし、さつまいもはファスティング後すぐの回復食としては適していないため、2〜3日目からの利用を目安としましょう。

おすすめのさつまいもレシピ

ファスティングの回復食に適した、やさしい味わいの「さつまいもと豆腐の味噌汁」をご紹介します。

回復食の基本「まごわやさしい」食材から、豆腐(ま:豆)とすりごま(ご:ごま)、そしてさつまいも(い:いも)をチョイス。さつまいもの甘さとごまの風味が、ファスティング後の体にしみわたります。

【材料】(2人分)

  • さつまいも……100g
  • 木綿豆腐……150g
  • 水……400ml
  • 顆粒だし……小さじ2
  • 味噌……大さじ1
  • 小ねぎ・すりごま……適量

【作り方】

  1. よく洗ったさつまいもは、いちょう切りなどお好みの大きさにカットする
  2. 1.を5分ほど水にさらし、アクを抜く
  3. 鍋に水と顆粒だし、水を切った2.を入れて火にかけ、柔らかくなるまで煮る
  4. 木綿豆腐を手で崩しながら3.に入れ、味噌を溶く
  5. 器に盛り付け、すりごまをふりかけ小ねぎを散らす

さつまいもなどの根菜類を柔らかく仕上げるには、水から火にかけることがポイントです。

胃腸に負担がかからないよう味噌の量は控えめにしていますので、お好みで調節してみてくださいね。

まとめ

今回は、ファスティング後の回復食におすすめなさつまいもの効能や、効果的な食べ方について紹介しました!

さつまいもは整腸作用のある食物繊維やレジスタントスターチが豊富で、断食明けのお腹に嬉しい食材です。またさつまいもには体のエネルギーとなる炭水化物も豊富に含まれているため、断食によって不足したエネルギーを効率よく補給することができますよ◎

ファスティングでダイエットを成功させるためには、回復食の選び方がとても重要です。栄養豊富で手軽に調理できるさつまいもを上手く活用して、理想体重を目指しましょう♪

鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。