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鳴門金時とは?:品種の特徴、レシピ、栽培法まで徹底ガイド

鳴門金時とは?:品種の特徴、レシピ、栽培法まで徹底ガイド

数あるさつまいも品種の中でも人気が高い「鳴門金時」。その魅力や調理法が気になる人も多いはず。この記事では、鳴門金時の特徴や選び方、おすすめレシピなど詳しく紹介します!

これを読めば、鳴門金時の全てが分かります◎鳴門金時の存在が気になっていた人、さつまいも料理に目がない人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね♪

鳴門金時の魅力

まずは、鳴門金時とは一体どんなさつまいもなのか、その魅力や特徴について紹介します!

鳴門金時はさつまいも品種の一つですが、味や食感にどのような特徴があるのでしょうか。また主な産地や栽培の歴史など、気になる鳴門金時のプロフィールについて、詳しく見ていきましょう!


鳴門金時の特徴

鳴門金時は、さつまいもの中でも栗のようにホクホクとした食感と、上品な甘みが特徴の品種です。焼き芋にするとその魅力が最大限に感じられ、旨みと甘みが凝縮された濃厚な味わいを楽しめます◎

果皮は全体的にムラのない美しい紅色で、切ってみると果肉は白っぽいクリーム色をしています。これを加熱することで鮮やかな黄金色に色づき、「金時」という名前の由来にもなっています。

鳴門金時の産地

鳴門金時の主な産地は徳島県で、中でも鳴門市、松茂町、北島町、川内町などの吉野川河口、紀伊水道に沿った北東部の砂地で多く栽培されています。

また徳島県で栽培されている鳴門金時は、産地ごとにブランドがあり、鳴門市里浦町の鳴門金時は「里むすめ」、川内町では「甘姫」、松茂町では「松茂美人」という名前で呼ばれています。県の特産品でもある鳴門金時のブランド力は産地ごとに高められ、品質を日々競い合っています。

鳴門金時の歴史

鳴門金時は、高系14号を元に品種改良されたさつまいもで、現在では「紅あずま」や「紅はるか」などと並ぶ、人気品種となっています。

発祥の地は鳴門市大毛島といわれており、果肉が黄金色をしているさつまいもを金時芋と呼んでいたことから、「鳴門金時」と名付けられました。この鳴門金時という名称は、徳島県の指定地域で栽培されたさつまいもしか名乗ることができず、全国農業協同組合連合会が権利を持つ地域団体商標となっています。

最高の鳴門金時を見つけるコツ

ここからは、美味しい鳴門金時の選び方について紹介します!

ホクホクとした食感と上品な甘みを楽しめる鳴門金時ですが、せっかくならその中でも特に美味しいものを選びたいですよね◎今回は、スーパーなどの店頭で選ぶ場合と、オンライン通販で選ぶ場合に分け、それぞれのポイントを分かりやすく解説します。

市場での選び方

スーパーや八百屋さんなどに並んでいる鳴門金時の中から、美味しいものを選ぶのは難しいようにも感じますが、以下のポイントをおさえておくと、高確率で美味しい鳴門金時をゲットできますよ◎

  • 全体的にふっくらしていて太さがある
  • 手に持ったときにずっしりと重みを感じる
  • 果皮が鮮やかな紅色をしている
  • ひげ根が少なく傷や変色がない

栄養をたっぷりと蓄え、美味しく育った鳴門金時は全体的にふっくらしていて重みがあり、果皮は鮮やかな紅色に染まっています。またひげ根が少なく傷や変色が見られないのは、生育過程で病気や害虫の被害にあわず、健康に育った証といえます。

これらのポイントをおさえておけば、店頭で美味しい鳴門金時を見つけることができます。実際に目で見て、手で触れながら選んでみてくださいね!

オンライン通販の利用

オンライン通販を利用して鳴門金時を購入する際は、時期や産地に注目して選ぶのがおすすめです!

鳴門金時は、そもそも徳島県でのみ栽培されていますが、県内の各産地ごとにブランド化されており、それぞれ味わいが微妙に異なります。

特におすすめなのは、鳴門市里浦町で栽培されている「里むすめ」という鳴門金時で、この地域ならではの温暖で乾燥した「瀬戸内式気候」は鳴門金時の生育に適しており、海水由来のミネラルを豊富に含む砂地畑で育った里むすめは、栄養と旨みがたっぷりと蓄えられ、鳴門金時の最高級ブランドとして知られています。

また鳴門金時の収穫は8月下旬にスタートし、11月頃まで続きますが、最盛期は9月から10月頃です。この時期には出荷量も一気に増え、市場に多く出回る分、比較的安く購入することができます。しかし鳴門金時が本当に美味しいのは、収穫後2~3カ月ほど貯蔵され熟成を終えたタイミングです。

そのため最も美味しい鳴門金時を狙って購入するなら、収穫の最盛期から少し時期をずらした12月から2月頃までがおすすめです◎

美味しい鳴門金時の調理法

鳴門金時は、焼き芋などのシンプルな調理法にピッタリなさつまいもですが、スイートポテトなどのおやつにアレンジしても、美味しく食べられます◎

ここでは、鳴門金時を使った基本の焼き芋の作り方と、さつまいもスイーツの定番、スイートポテトの作り方を紹介します!美味しい鳴門金時をゲットした際は、ぜひ活用してくださいね。

焼き芋のレシピ

自宅で本格的な焼き芋の味わいを再現するなら、オーブンで調理するのがおすすめです!もちろん、電子レンジに付いているオーブン機能でも問題ありません。

鳴門金時のホクホクとした食感を生かしながら、甘みを十分に引き出すには、温度調整が重要です。オーブンなら細かい温度調整が可能なので、初心者でも簡単に美味しく焼き上げることができますよ◎オーブンを使った焼き芋の作り方は、以下のとおりです。

  1. 鳴門金時を水洗いし、土や汚れを落とします
  2. オーブンの天板にクッキングシートを敷き、鳴門金時を乗せます
  3. 予熱なしの170℃で80分ほど焼きます
  4. 竹串を刺して、好みの柔らかさになっていれば完成です

ポイントは、あえてアルミホイルを巻かないこと。こうすることで余分な水分が飛び、より甘みや旨みが凝縮された濃厚な味わいに仕上がりますよ♪こんがりと香ばしく焼けた鳴門金時は、「これぞ焼き芋!」という本格的な味わいです。

スイートポテトの作り方

一見、手間がかかるイメージのスイートポテトですが、意外と作り方はシンプル◎トースターがあれば温度調整も不要なので、手軽に作ることができますよ。鳴門金時の果肉は繊維が少なく粉質なので、口当たり滑らかなスイートポテトに仕上がります!材料と作り方の手順は、以下を参考にしてください。

【材料】

  • 鳴門金時 中1本 ( 約200g )
  • バター or マーガリン 10g
  • 砂糖 20g
  • 牛乳 20g〜
  • 塩 少々
  • 卵黄(つや出し用) 1/3個

【作り方】

  1. 水洗いした鳴門金時を輪切りにして皮をむき、3分ほど水にさらします
  2. 耐熱皿に移してラップをかけ、レンジで柔らかくなるまで加熱します
  3. 柔らかくなった鳴門金時をマッシャーでよく潰します
  4. 鳴門金時が熱いうちに、バター・砂糖・塩を加えよく混ぜます
  5. 牛乳は成形できるくらいの滑らかさになるまで、少しずつ加えていきます
  6. 成形し、アルミカップに乗せたら表面につや出し用の卵黄を塗ります
  7. トースターで焼き色がつくまで焼いたら完成です

鳴門金時を切った後に水にさらすことで、果肉が変色するのを防ぐことができ、見た目がキレイに仕上がります。またゴロッとした感触がなくなるまでしっかりと潰すことで、より食感が滑らかになりますよ。

鳴門金時を自分で栽培する楽しさ

購入した鳴門金時から苗を育て、自宅で栽培することができるのをご存じでしょうか。鳴門金時は、食べて美味しく育てて楽しいさつまいもです◎

鳴門金時の栽培に興味がある人は、手元にたくさんあるときや食べきれそうにないときなどに、ぜひ挑戦してみてください!

鳴門金時の苗の育て方

鳴門金時から苗を育てるには、「芽出し」という作業が必要です。芽出しとは、種芋を土に埋めて発芽させることで、この芽から育った苗を切り取り、定植させます。芽出しの手順は、以下の通りです。

  1. 種芋となる鳴門金時を50℃のお湯に40分ほど浸します
  2. 園芸用土を入れた鉢に種芋を入れ、上から土を被せます
  3. 気温が30℃前後ある温かい場所に置きます
  4. 温度が低い場合はホットマットや電気あんかで保温します

鳴門金時を含むさつまいもは、気温30℃、湿度80%の高温多湿の環境に置くと発芽しやすくなります。鉢に植えた後は、できるだけ温度が下がらないよう、温かい場所で管理するか、適宜保温してください。また土が乾いてきたら霧吹きで濡らす程度に水を与え、土の保湿も忘れず行いましょう◎

収穫と保存のコツ

苗が育ったら15cmほどの長さで切り取り、畑やプランターに植え付けて管理しましょう。鳴門金時を含むさつまいもは、栽培の手間が少なく、初心者でも比較的簡単に育てることができます◎

植え付けから110~140日ほど経つと、いよいよ鳴門金時が収穫を迎えるので、家族で芋掘りを楽しみましょう!収穫するときは、スコップなどでザクザクと掘らず、周りの土を優しくスコップでかき分け、手で引き抜きます。このときケガをしないよう、軍手をつけておくと安心ですよ。

また収穫した鳴門金時は、貯蔵することも可能です。鳴門金時はさつまいもの品種の中でも貯蔵性に優れているため、長期保存にも向いています。貯蔵する際は、13℃以上の温度を保ち、乾燥しないよう風が当たらない場所で保存します。さつまいもは2~3週間ほど貯蔵することで、より甘みや旨みが増し、美味しくなりますよ◎

まとめ

今回は、徳島県原産の人気さつまいも品種「鳴門金時」について紹介しました!

鳴門金時は、栗のようにホクホクとした食感と、上品な甘みが特徴のさつまいも。どこか懐かしい素朴な味わいは、焼き芋にするとより一層引き立ちます◎また繊維が少なく口当たり滑らかなので、スイートポテトなどのおやつレシピに活用しても美味しく食べられます。

さつまいも好きな人はもちろん、鳴門金時に少しでも興味を持った人は、ぜひ旬の時期を狙って美味しい鳴門金時を味わってみてくださいね♪