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「産地の強みを育む横のつながり」里むすめ生産者 代表理事組合長 平田 敏様

「産地の強みを育む横のつながり」里むすめ生産者 代表理事組合長 平田 敏様

生産者プロフィール ※インタビュー時の肩書き

  • 組合長:平田 敏様
  • 略歴:昭和63年理事就任、平成24年代表理事組合長就任、現在に至る
  • 圃場面積:さつまいも 2ha/大根 作付け無し
  • 就農年数:46年(昭和53年)

県外に出て改めて実感した、ふるさと「里浦」の魅力

本日はお時間いただきありがとうございます。平田さんのお話を伺いながら「里むすめ」の魅力に迫っていければと考えています。さっそくですが、平田さんがさつまいも農家として就農されたきっかけを教えてください!

よろしくお願いします!
実家がさつまいも農家で私は長男ですが、はじめは大阪で働いていました。でも、あるとき体調を崩してしまい、ふるさとに帰ることになりました。
大阪は人が多く、息苦しさを感じることも多かったのですが、ふるさとには自然がたくさんあってのどかで、改めて良いところだなと実感しました。
そこで、「私もふるさとでもさつまいも農家になりたい」と思い、就農することを決意しました。はじめは大変なこともたくさんありましたが、両親や友人たちの支えに助けられました。特に、同級生たちはみんな仲が良く、親切に色々と教えてくれました。

1つとして同じものはない、生産者のこだわりと情熱が詰まったさつまいも

ありがとうございます。ふるさとの魅力を改めて実感し、就農されたとのことですが、平田さんが里浦でさつまいもを育てていく中で印象に残ったことはなんですか?

さつまいもは、どれも大きさや形が違っていて、1つとして同じものはないんです。
とくに、自分の手で育てたさつまいもは、大きくても小さくても1つ1つが愛おしいと感じます。これは、実際に育ててみないと感じることができなかったと思います。

また、家によって流儀やこだわりがあるところもさつまいも栽培の面白いところです。
生産者同士が競い合い、工夫し合いながらも、時には助け合い、より良いさつまいもを育てるために、自分たちの力で頑張っていこうとするのが、里浦の良いところだと感じています。

仲間どうし切磋琢磨し合いながら、より良いさつまいも作りを目指す

ありがとうございます。里浦の皆さんが情熱を持ってさつまいも栽培に取り組んでいることが伝わってきました!そんな里浦で、平田さんが役員になられたきっかけはなんですか?

里浦では、仲間どうしでもライバルで、互いに切磋琢磨し合う仲ですが、競争して理事になろうとは思っていませんでした。

でも、そんな仲間たちから強く推されて役員になることを決め、今では生産者のまとめ役を勤めています。

私には息子がいますが、私のことを一番のライバルだと感じているようです。息子も同じ世代の仲間たちと連携しながら、私たち世代との競争を楽しんでいますよ。大筋の伝統を教えつつ、今後の発展については息子たちに任せたいと思っています。

豊かな自然と人の優しさが、高品質なさつまいもを育てる

ありがとうございます。時には競争、時には協力し合いながら、地域一丸となってさつまいも作りに取り組まれているんですね!そんな里浦のさつまいもの魅力とはなんですか?

里浦のさつまいもは、吉野川の下口にたまった砂地で露地栽培しています。

災害による被害が少なく、安定的に収穫できるところと、里浦の人の優しさが品質に出ているところが大きな魅力です。

おすすめの食べ方は、100g前後のブロックにして、20分〜30分ほどオーブントースターで焼くのが一番美味しいです!寒い時期は、ストーブの上に置いてじっくり温めて食べるのもおすすめですよ。

さつまいも作りは、「子育て」と同じ

ありがとうございます。最後に、平田さんにとって「さつまいも作り」とはなんでしょうか?

私にとってさつまいもは、大切に育て上げた娘のようなもので、「娘を嫁にやる」ような想いで消費者の皆さんにさつまいもを届けています。別れは辛いけれど、よく育ってくれて嬉しい、食べてもらえることが嬉しいと感じています。

それくらい、さつまいもが好きで、1つ1つ愛情を込めて育てています。全国の消費者の皆さんに、「美味しい」と言って頂けるのが、私の生きがいです。